SQLServer【Lesson6】自動クエリ機能を使ったデータ管理

SQL Server

前回のSQLServer【Lesson5】テーブルへデータ挿入で、データベースが一通り完成しました。
今回は、その完成したデータベースのテーブルを使って、自動クエリ機能の検索、登録、更新、
削除を使ったデータ管理をします。

自動クエリ機能

この自動で作ってくれるクエリとは何?って事ですが、データベースに命令してデータを
読み出したり、削除したり、様々なお願いをするための命令文です。
その命令文をある程度の形まで作ってくれて、欲しい情報、削除したい情報、などを組み込む
だけで実行できる便利な機能です。

データベースに命令するためには、データベースが認識できるSQL言語が必要になってきます。
データベースも種類があり、それぞれ使うデータベースに合ったSQL言語が必要です。

使用するSQL命令句

今回使用する主なSQL命令と、その結果です。

  • SELECTーデータベースからデータを検索する。
  • INSERTーデータベースにデータを登録する。
  • UPDATEーデータベースのデータを更新する。
  • DELETEーデータベースのデータを削除する。

このSQL句と、条件を付加させた命令文でデータベースを操作していきます。

検索(SELECT)

SELECT文で、データベースからデータを検索してみましょう。
クエリを実行するため、クエリエディターウィンドウを開く必要があります。

クエリエディター(検索)を開く手順

  1. オブジェクトエクスプローラー内の【T_車両】テーブルを右クリック。
  2. 【テーブルをスクリプト化】
  3. 【検索】
  4. 【新しいクエリエディターウィンドウ】を開く。
クエリメニュー選択
メニュー選択

クエリエディターウィンドウが開かれて、デフォルトのSELECT文が表示されます。
どこの(FROM)、なにを(SELECT)、検索して表示させたいか、というクエリです。

SELECT 検索したい列名
FROM テーブル名

検索用クエリエディターウィンドウ
検索クエリウィンドウの表示

このままクエリは編集せず、実行してみましょう。

ツールバーの中の【実行(X)】をクリックすると、下の結果ウィンドウにクエリ実行結果が
表示されます。

【T_車両】テーブルの、[車ID],[車名],[排気量],[ボデー形状],[駆動方式],[エンジン形式],
[金額]のデータを、データベースから検索しました。

検索クエリ実行
検索クエリ実行

デフォルトのSELECT文の中を少し変えて、検索してみましょう。

【T_車両】テーブルの、[車名]と[金額]のデータを検索しました。

SELECT文の中を変化
検索対象列を変えた結果

登録(INSERT)

INSERT文で、データベースにデータを登録してみましょう。
クエリを実行するため、クエリエディターウィンドウを開く必要があります。

クエリエディター(登録)を開く手順

  1. オブジェクトエクスプローラー内の【T_車両】テーブルを右クリック。
  2. 【テーブルをスクリプト化】
  3. 【データ登録】
  4. 【新しいクエリエディターウィンドウ】を開く。
データ登録を選択
データ登録を選択

クエリエディターウィンドウが開かれて、デフォルトのINSERT文が表示されます。

INSERT INTO テーブル名(登録したい列名)
VALUES (各列の型に対応したデータを入力)

※VALUESの後の赤波線は、各列に対応した正しい値が入力されていないので、エラーが
出ています。このままでは実行できません。

登録クエリエディターウィンドウ
登録クエリの表示

デフォルトで入力されているVALUESから後ろの入力値を消して、登録したいデータを
入力します。

入力するデータは、
VALUES(999,’スカラ’,8000,’オープンクーペ’,’FR’,’ガソリン’,19800000)
です。

nvarchar型は文字列対応なので、‘シングルクォーテーション‘で文字列を囲んで入力する
必要があります。

入力後、エラーが出ていなければ実行してみましょう。

無事に処理されると、クエリウィンドウ下のメッセージに(1行処理されました)旨の通知と、
時刻が表示されます。

INSERTクエリの実行
登録クエリの実行

メッセージ通りに、ちゃんと1行処理されているかをSELECT(検索)して確認してみましょう。

【T_車両】テーブルを検索してみると、INSERTしたデータがデータベースに反映されてたことが
確認(赤丸で囲んだ部分)できました。

【T_車両】テーブルに、
[車ID]=999,[車名]=スカラ,[排気量]=8000,[ボデー形状]=オープンクーペ,
[駆動方式]=FR,[エンジン型式]=ガソリン,[金額]=19800000のデータを登録しました。

INSERTクエリでデータ登録できたか確認
データ登録の反映確認

更新(UPDATE)

UPDATE文で、データベースのデータを更新してみましょう。
クエリを実行するため、クエリエディターウィンドウを開く必要があります。

クエリエディター(更新)を開く手順

  1. オブジェクトエクスプローラー内の【T_車両】テーブルを右クリック。
  2. 【テーブルをスクリプト化】
  3. 【データ更新】
  4. 【新しいクエリエディターウィンドウ】を開く。
データ更新を選択
データ更新を選択

クエリエディターウィンドウが開かれて、デフォルトのUPDATE文が表示されます。

UPDATE 更新するテーブル名
SET 更新する列名 = 入力データ
WHERE 更新する条件

※SETの後の入力データ箇所の赤波線は、各列に対応した正しい値が入力されていないので、
エラーが出ています。このままでは実行できません。

更新クエリの表示
更新クエリの表示

UPDATEするテーブルはそのままで、SETWHEREの中を入力します。

入力したUPDATE文の詳細です。

【T_車両】テーブルの、ボデー形状をMRに、エンジン型式をモーターガソリンに更新する。
但し、車IDが999に該当すること。

入力後、エラーが出ていなければ実行してみましょう。

無事に処理されると、クエリウィンドウ下のメッセージに(1行処理されました)旨の通知と、
時刻が表示されます。

更新クエリの実行
更新クエリの実行

メッセージ通りに、ちゃんと1行処理されているかをSELECT(検索)して確認してみましょう。

【T_車両】テーブルを検索してみると、INSERTしたデータがデータベースに反映されたことが
確認(赤丸で囲んだ部分)できました。

【T_車両】テーブルで、[車ID]=999に該当するデータの、[ボデー形状]=MR
[エンジン形式]=モーターガソリン更新されました。

更新クエリのデータベース反映確認
データ更新の反映確認

削除(DELETE)

DELETE文で、データベースのデータを削除してみましょう。
クエリを実行するため、クエリエディターウィンドウを開く必要があります。

クエリエディター(削除)を開く手順

  1. オブジェクトエクスプローラー内の【T_車両】テーブルを右クリック。
  2. 【テーブルをスクリプト化】
  3. 【データ削除】
  4. 【新しいクエリエディターウィンドウ】を開く。
データ削除を選択
データ削除を選択

クエリエディターウィンドウが開かれて、デフォルトのDELETE文が表示されます。

DELETE FROM テーブル名
WHERE 削除する条件

※WHEREの後の入力データ箇所の赤波線は、各列に対応した正しい値が入力されていないので、
エラーが出ています。このままでは実行できません。

削除クエリの表示
削除クエリの表示

DELETE FROMのテーブルはそのままで、WHEREの条件を入力します。

入力したDELETE文の詳細です。

【T_車両】テーブルの、車IDが999に該当するデータを削除する。

入力後、エラーが出ていなければ実行してみましょう。

無事に処理されると、クエリウィンドウ下のメッセージに(1行処理されました)旨の通知と、
時刻が表示されます。

削除クエリの実行
削除クエリの実行

メッセージ通りに、ちゃんと1行処理されているかをSELECT(検索)して確認してみましょう。

【T_車両】テーブルを検索してみると、DELETEしたデータがデータベースに反映されている
ことが確認(赤丸で囲んだ部分)できました。

【T_車両】テーブルの、[車ID]=999に該当するデータは削除されました。

削除クエリ実行後のデータベース反映確認
データ削除の反映確認

今回トライした自動クエリ機能(クエリエディター)は、SQL言語を知っていなくても、自動で
SQL文を作成してくれて、すごい楽チンでしたよね。

次回の【Lesson7】からSQL文の基本’CREATE TABLE’について触れていきます。
SQL言語を少し理解してから、この機能を振り返って使ってみるのも、利便性がより分かるかもしれません。

SQL【Lesson7】CREATE TABLE文を使ったテーブル作成へつづく

エンディング画像
未来への挑戦

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